”アマビエ”様の商標登録について
とても気になるニュースを昨日目にしました。それは広告代理店大手の電通さんが、「アマビエ」の商標登録を7月6日取り下げたというものです。
インターネットを中心とした批判の声が影響したものかは定かではありませんが、既に商標登録されていたアマビエ関連の商標が限定的であるのに対して、その申請は多岐にわたったもので、説明では「排他的独占的な使用が目的ではなかった」とのことですが、ネットでの世論が起こるのも無理はありません。たとえ申請者の意図がそうであっても、それをビジネスとして利益を最大にしていくことを社命として仕事となった人は、当初の意図を見直すことは必ず行われるからです。
今まさに、新型コロナウィルスの脅威の第2波が来ようとしている現状から、疫病退散の思いを小さな商品に乗せて広めようとする動きそのものに水を差す行為のように思われます。
本来、努力して生み出し育てた商標に対して作り出した人の権利を守るための、特許や商標登録の制度を、江戸時代に誰とも知れない人が利益を求めずその思いだけが残ったことを多くの人が知っているアマビエ様のようなものに対して利用できること自体何か間違っているように思えます。
ネットの声というのは、善意を後ろ盾にするとこれほど心強いものなのかと、こういうことが起きるととても強く思いますね。